<プラーク(歯垢・デンタルプラーク)>
歯の表面に付着する、白く柔らかい粘りのある物。それを栄養にしている細菌とその代謝産物から成っている、いわゆる細菌の固まり。歯垢中の細菌は、飲食物中の糖分を栄養源にして増え続け、1個の細菌の増殖は1日で約10の8乗とも言われております。放置すると、細菌の出す酸や毒素のために虫歯や歯周病が引き起こされます。
<歯石(しせき)>
歯垢(しこう)が時間をかけて石の様に硬くなった(石灰化した)ものを歯石といいます。これは歯ブラシなどでは除去できません。
<歯周病(ししゅうびょう)>
歯と歯ぐきの境目(歯周ポケット)に入った細菌により、歯周組織(歯ぐきや骨)が破壊される病気の総称。
<歯肉炎(しにくえん)>
歯周病の初期段階で、歯ぐきの腫れや出血がみられるが、歯の周囲の骨が溶けている状態ではありません。
<辺縁性歯周炎(へんえんせいししゅうえん)>
歯肉炎よりさらに進行して歯の周りの骨(歯槽骨)が溶けて歯ぐきから、膿が出てくる病気。一般的に歯槽膿漏と呼ばれています。
歯周病は、以下のように大きく分類されております。
歯周病 ——–① 歯肉炎 ——–② 辺縁性歯周炎
《虫歯関連》
Q.虫歯になりやすい場所は、どこですか?
A.一般的には、以下の場所です。
1. 歯と歯ぐき(歯肉)の境目
2. 奥歯(臼歯)の食べ物を噛みつぶす面(咬合面)の溝
3. 隣り合った歯と歯の間
4. 一番奥にある歯(最後方臼歯)の奥側の面
5. 前歯の裏側
《義歯、入れ歯関連》
Q.義歯(入れ歯)は、就寝中外した方がよいですか?
A.外すべきです。以下の理由が挙げられます。
1.誤飲の危険性
2.睡眠中かみしている場合、入れ歯の裏側の歯ぐきに
負担過重がかかります。
3.義歯の裏側に食べかすがたまり、カンジダなどの菌が増殖し、
歯ぐきの炎症を起こすことがあります。(歯ぐきが
ヒリヒリする感じ)
Q.義歯(入れ歯)が歯ぐきにあたって痛い場合どう対処したら
よいですか?
A.義歯の内側に食べカスが詰まっている場合には、義歯用ブラシでよく
洗いましょう。
根本的な原因は、義歯が歯ぐきに合わないことにあるので、
歯科医院にて義歯を調整してもらいましょう。
紙やすりなどで、調整しないで下さい。
Q.適合の悪い義歯(入れ歯)を長期間使用したしたら、どうなりますか?
A.
・お口の粘膜(歯ぐき)に傷をつけ、潰瘍ができたりします。
・顎の関節の位置が変化して、関節や関節の周りの筋肉 が痛くなるケースがあります。
・かみ合わせが低くなると、頬や舌をかみやすくなります。
* 義歯(入れ歯)や粘膜(歯ぐき)の異変にお気づきになりましたら、 適切な診断、歯科治療を受けて下さい。
入れ歯をお口の中で安定させるため、残った歯に金属製のバネをかけたり、入れ歯の裏側を歯ぐきにぴったり合わせて吸盤のような働きをさせるようにして作ります。
入れ歯を作った当初はピッタリでも、入れ歯を長期間使用することにより、歯ぐきやあごの骨がやせたり、入れ歯の歯がすり減ってきます。そのため、歯ぐきがおやせになったまま入れ歯を使用すると、本来入れ歯全体に分散させているかむ力を、一部の歯や歯ぐきで負担するようになり、バネをかけている歯がぐらぐらに動いてきたり、入れ歯の裏側や縁で歯ぐきを傷つけます。また顎の骨にも不均一な力がかかり、入れ歯を支える顎の骨がやせ細り、入れ歯を支えることが難しくなります。一方、入れ歯の歯がすり減ると、入れ歯のかみ合わせとあごの関節の動きと調和しなくなり、あごの関節の周りの筋肉が痛くなったりする場合もあります。また、かみ合わせが低いため、舌や頬をかみやすくなります。よって、痛みや症状がひどくなる前に、入れ歯を作ってから、半年~1年に一度、入れ歯の適合を定期的に確認されたら良いかと思います。
歯周病の初期段階では、歯ぐきに炎症がおきて赤くはれたり出血しやすくなります。この段階では、一般的に痛みを伴わないため、患者さん本人は歯周病にかかっている事に気が付きません。歯周病がかなり進行した状態で歯の周りの骨が溶け、「歯がグラグラする」 「かむと痛い」 「歯ぐきからうみが出る」 「口臭が気になる」 などの症状がでて、やっと自覚することができます。この様に歯周病はかなり病気が進行しないと症状として出てこないため、気が付いた時には歯を残すことができない状態のこともしばしばあります。
歯を支える骨がなくなると元には戻らないので、症状が悪化する前に歯と歯ぐきの間の溝(歯周ポケット)の歯垢や歯石を取り除くことがとても重要です。そのため、3~4ヶ月に一度、定期的なクリニーングをおすすめします。
虫歯の治療には、虫歯をとった部分に詰め物をする方法と、歯全体に金属をかぶせる方法があります。部分的に詰め物をした場合は、歯質(歯)と詰め物の境目から新しいむし歯になるケースが多く、これを2次カリエスと言います。2次カリエスは、いくらきれいに詰め物がしてあっても、ブラッシング時、歯ブラシが、歯質(歯)と詰め物の境目にとどいていないと、食べかすが長時間停滞し、そこから2次カリエスになります。また、詰め物がすり減ってむし歯になるケースもあります。詰め物がすり減る原因として、長期間、噛んですり減る場合とハブラシで強く歯をこすって、すり減る場合があります。詰め物がすり減ると、舌で触ってざらざらしたり、歯の色が茶色に変色したりします。そうなると、2次カリエスの可能性が考えられます。全体に金属をかぶせてある歯の場合は、冠(かぶせ物)のふちが、通常歯ぐきのすれすれに位置していますが、使用年数により、歯ぐきがさがり(歯肉の退縮)、歯の根っこ(歯根)が見えてくるようになります。歯の根っこは、通常見えている歯の部分に比べ軟らかく、虫歯になりやすいです。以上の理由から、一度虫歯の治療をした歯は、治療していない健康な歯に比べ、虫歯になりやすいのです。治療した歯が2次カリエスにかかっていないかどうかをチェックする上でも定期的な歯科検診をおすすめします。